議会報告

中学校に防災部の推進を
[2017-06-14]

東日本大震災後、中学校や高校の部活動に「防災部」を設けるケースが増えています。本年3月4日、荒川区で開かれた防災イベント「あらBOSAI」では、中学校10校の防災部員約70人が学校ごとにブースを構えました。一つのブースでは、女子生徒らが止血応急手当の仕方を幼児に分かりやすく説明したり、他のブースでは、災害時に自宅から持ち出すものを当てるクイズをだしたり、また毛布を担架代わりに使う訓練の参加を呼び掛けたりと自主的で実践的な生徒たちの活動が紹介されました。
 人口21万人の荒川区は、木造住宅の密集地域が広がります。首都直下型地震では、「約5500棟焼失、約420人死亡」という被害想定があるそうです。そこで、防災を担う人材を育てようと区が呼びかけ、2015年度、全区立中学校に広がりました。区が参考としたのが、区立南千住第二中学校が、2012年作った「レスキュー部」です。放課後や土日、夏休みに学校での防災訓練や保育園児らの避難誘導の訓練を行う他、月1回、約30か所の高齢者宅を訪ね言葉を交わします。それは、災害時に支援が必要になる高齢者と顔見知りになるのが目的だそうです。本当に感心いたします。更に、当初65人だった部員は、今では全生徒の7割の245人に増加。2015年度にはより高度な技能を身に付ける「スーパーレスキュー部」も作りました。このようにいつ起こるか分からない首都直下型地震に対し、防災意識の高いリーダーの養成を目指す「防災部」は、どの地域であれ必要だと思います。また中学生・防災部が地域の防災訓練や水防訓練などの地域のイベントに参加することにより地域の方々との連携も取りやすくなります。更に防災部から他の生徒にも知識や技能が伝わることが期待できます。
中学校における部活動に防災部を設ける点につきまして、本市の見解を伺います。 



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