議会報告

小水力発電について
[2015-12-04]

私は、建設環境常任委員会の視察で京都府京都市・嵐山に行き、嵐山保勝会の方より説明を受けました。小水力発電とは、一般河川や砂防ダム、農業用水など「落差と流量」があれば、年間を通して安定した発電が可能です。今、世界では、地球温暖化が深刻となっています。この解決のために世界が協力して作った京都議定書が平成17年2月16日に発効しました。世界に約束した日本の目標は、温室効果ガス排出6%の削減。「地球環境」このとてつもなく大きなテーマに対して、私たち一人ひとりができることは、なんでしょうか?
買い物袋を遠慮すること、エアコンを少し控えること、水や電気を節約すること。身近にできるちょっとしたこと。大切なことは、一人一人が、できることから実践していくことです。
 現在、エネルギー源として主に使用されている石油や石炭などの化石燃料の大量消費は、CO2(二酸化炭素)を発生し、地球温暖化を加速させてしまう原因のひとつでもあります。このCO2を発生しないクリーンなエネルギーである水力発電は、環境保全の観点から重要な役割を担うことになるのです。
 水力発電は、資源の少ない日本の貴重な純国産エネルギーです。
 国内の豊かな水資源を利用する水力発電は、貴重な純国産エネルギーとして期待されています。今後、開発可能な一般水力発電所は、約2,700地点、1,200万kWあると考えられており、これらが1年間に生み出す電気の量を原油に換算すると約150万kW(2,020億円)にもあたります。(平成13年実績)
 今回視察しました嵐山の水力発電は、1級河川・桂川にて発電水利権取得し、国土交通省が許可協力によりスタートしました。この事業は、関西電力が協力、経済産業省の中小水力開発費補助事業を活用。
 機器名は、サイフォン式水車。桂川・渡月橋近くの堰上流側に設置し、ドラフトチューブで堰を越して放流するサイフォン構造の水車発電設備となります。
 視察で訪れた桂川の「ミニ水力発電」は、嵯峨嵐山地域の名勝、渡月橋に設置する常夜灯(ライトアップ)の電力をまかなっています
日本有数の観光地にふさわしくとてもおしゃれな常夜灯でした。
 このように、ミニ水力などの小型の水力発電なら、既存の施設を利用でき、環境にほとんど負担をかけない発電が可能です。清瀬市では、柳瀬川・親水公園を検討していると思いますが、進捗状況を伺います。
 



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