議会報告

生徒の自殺リスク 可視化について
[2024-09-03]

子どもの自殺防止対策で、ITツール「RAMPS」というものがあります。「RAMPS」とは、見過ごされがちな自殺リスクを可視化し、生徒・教員の
心身の負担軽減をはかるために開発されたものです。科学的知見に基づき精神状態を可視化するツールであり、生徒は配布されている
パソコンやタブレット端末で「食事」「睡眠」「心の状態」等に関する11個の設問に回答します。自殺兆候に該当する回答があった場合、連携
する教員へ一斉にリスクアラートを即時発出することもできます。回答結果や検査に要した時間から自殺リスクの程度が判定されるため、
学校側は必要に応じて教員による問診や生徒のフォローアップを行うことが可能になります。
実際に、茨城県古河(こが)市は、7月に市立中学校全9校に導入を決めました。全中学生を対象に、「RAMPS」を使った検査を学期ごとに
1回以上実施する方針です。全国でも2023年度までに約100の中学・高校が「RAMPS」を導入しており、検査結果を基に生徒の悩みに対
する具体的な支援の実施につながったケースもありました。思春期を迎える中高生の年代は、精神疾患の好発症時期であり、この年代の
死因として最も多いのが自殺です。教員から「生徒の悩みの実態がつかめない」との声もあがる中、生徒からのSOSを見逃さないためにも、
ITツールも活用しながら心身の不調をいち早く察知し、自殺を未然に防ぐ体制の強化が必要と考えます。本市の見解を伺います。



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