議会報告

認知症対策(VRを利用した認知症チェックを)
[2024-12-04]

認知症の高齢者は、団塊ジュニアの世代が65歳以上になる2040年には584万人あまりにのぼると言う推計を厚生労働省の研究班が
まとめました。これは高齢者のおよそ15% 6.7人に1人にあたり、専門家は「今後一人暮らしの認知症の人が増えると見られ、家族の
支援が限られる中、地域でどう支えるかが課題だ」としています。認知症の要因は加齢にあることから、超高齢社会で暮らす私たち
誰もが認知症になりうる、他人事ではありません。通常の老化による物忘れと認知症の中間状態である軽度認知障害MCIは認知
機能の低下が見られるものの、日常生活には支障をきたしていない自立した生活を送ることのできる状態です。軽度のうちに適切な
運動と生活習慣の改善などの対策をとれば軽度認知障害の進行を遅らせ認知症を予防することも可能とされています。そのため、
早期に発見することが何よりも重要となります。そこで紹介したいのが愛知県尾張旭市が実施している、脳の健康チェック「あたまの
元気まる」測定です。これまで要介護・要支援認定を受けていない40歳以上を対象に行っていた脳の健康チェックを本年4月に
リニューアルし、VR仮想現実を導入しました。従来の検査は対面式で10個の関連していない単語を記憶し、オペレーターの質問
に口頭で答える形式でした。しかし近年検査数が伸び悩んだそうです。原因については、検査が1人15分と長く、対面式のため
受検者が緊張するためと分析。この課題を解決するために導入したのがVR機能を使った「認知機能セルフチェッカー」で医療機関
でも使われているものです。オペレーターは不要で受検者はVRゴーグルを覗き込み音声案内に従って検査を進めます。
答えだと思うものを見つめるだけで回答でき、検査時間も5分程度と短縮されました。検査の結果、認知機能の衰えが見られる場合は
予防の取り組みを勧め、個別相談も行います。4月よりVR機器を導入した事で検査の受検者が増えたとのことです。
何度も言いますが認知症は早期発見早期治療が大切です。
本市におきましても認知症の前段階である軽度認知障害MCIを早期に発見するため、何かしらの対策が必要だと思います。
VRを使用した認知機能チェックについて見解を伺います。




 



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