議会報告

太陽フレア問題について   
[2023-12-07]

地球に光や熱をもたらす太陽。その表面で大きな爆発「太陽フレア」が起きることがあります。太陽フレアが発生すると、X線などの電磁波
や、電気を帯びた高いエネルギーを持つ粒子などが放たれ、全地球測位システム(GPS)や通信、人工衛星、電力網などに障害を及ぼす
恐れがあります。太陽フレアは太陽の活動が活発になったときに起きやすく、次は2025年ごろに活発になると予想されています。総務省は
22年6月、100年に1度級の大規模な太陽フレアが2週間続けて起こった場合の被害想定をまとめました。それによると、2週間にわたり昼間
の時間帯に一部地域で携帯電話が最大で数時間程度つながらなくなり、防災無線や消防無線、警察無線などが断続的に使えなくなります。
GPSは断続的に測位精度が低下し、カーナビや自動運転車などの位置情報に最大数十メートルの誤差が出て事故が起きる可能性があり
ます。GPSを利用する航空機は運航見合わせや減便が続きます。電力設備は保護装置の誤作動によって広域で停電が発生する恐れが
あります。多くの衛星がシステムの機能を失うとも指摘し、衛星通信が利用できなくなります。これは、最悪のシナリオではあると思いますが、
確実に起こるかは分からないわけですが、最悪な事態を想定して備えておくことが重要かと思います。
海外では実際に太陽フレアによる被害も出ています。1989年の太陽フレアではカナダのケベック州で約10時間に及ぶ大規模停電が発生。
2022年2月には米宇宙企業のスペースXの通信衛星49基中40基が打ち上げ直後に利用不能になりました。次の太陽フレアは、2025年と
言われています。新たな自然災害である太陽フレアの被災想定について周知し、BCPの一環として対応できる体制を整えておくことが出来
れば、混乱は一定程度抑えることが出来るのではと考えます。太陽フレア問題についての認識を伺います。



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